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台湾元5カ月ぶり高値、中銀は介入規模手控え


ニュース 金融 作成日:2010年9月24日_記事番号:T00025477

台湾元5カ月ぶり高値、中銀は介入規模手控え

 
 23日の台北外国為替市場では、米国が新たな金融緩和措置を打ち出すという観測から米ドルが売られた流れを受け、台湾元相場は前日比0.165元の高値となる1ドル=31.6元まで買い進まれ、5カ月ぶりの高値水準となった。24日付工商時報が伝えた。

 市場関係者によると、同日は台湾元に海外から約8億米ドル規模の買い注文が入り、台湾元相場を押し上げた。中央銀行は小規模な介入を行ったものの、台湾元のじり高を容認した。同日の上昇幅は過去2カ月で最大だった。

 市場関係者は、海外投機資金の流入を防ぐため、中銀が先手を打って台湾元の上昇を容認したと分析している。

 銀行の為替部門幹部は「中銀は意表を突いて台湾元相場を押し上げ、外資に高値で台湾元を買わせた後、一段高を容認せず、台湾元安方向に誘導するつもりなのではないか。投機性資金が離れない場合には、米ドルが反発する局面を待って、一気に大幅な台湾元安に持ち込む可能性がある」と分析した。

 なお24日は開場とともに31.5元まで上昇、1ドル=31.536元で午前中の取引を終えた。