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エチレン派生品、相場上昇に期待感


ニュース 石油・化学 作成日:2010年9月24日_記事番号:T00025486

エチレン派生品、相場上昇に期待感

 
 エチレン派生品の相場は中国の国慶節連休(10月上旬)後に上昇基調に転じるとみられ、台湾の石油化学業界は第4四半期にかけて収益増に期待している。

 24日付経済日報によると、中東のポリエチレン業者が10月から供給を削減すると宣言し、アジアの石化原料市場では品薄感が強まっている。このため、ポリエチレンやエチレン派生品は価格上昇が確実視されている。

 台湾では台風11号(アジア名・ファナピ)の被害を受けた南部の仁大、林園地区の石化プラントの修理が23日までにほぼ完了したほか、台湾中油も第5ナフサ分解プラント(高雄市楠梓区、通称五軽)の操業を再開する予定で、第4四半期に向け、相場上昇の恩恵を受けそうだ。

 特にポリ塩化ビニル(PVC)は既に1トン当たり1,000米ドルと4カ月ぶりの高値水準を記録。エチレングリコール(EG)、スチレンモノマー(SM)などの相場も上昇している。業界関係者は品薄の低密度ポリエチレン(LDPE)が国慶節連休後に同1,500米ドル程度まで値上がりするとみている。