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万泰銀、11月にも9億米ドル増資獲得


ニュース 金融 作成日:2007年9月10日_記事番号:T00002549

万泰銀、11月にも9億米ドル増資獲得

 
 財務危機に陥っている万泰商業銀行は10日、米投資会社のSACプライベート・キャピタル・グループとGEマネーによる増資引き受けが董事会の承認を受け、10月29日の臨時株主総会で正式決定し、早ければ11月に9億米ドルの資金を獲得できると発表した。増資により、SACとGEの持ち株比率は8割を超え、金銭債権による現物出資に応じる中華開発金融控股と新光金融控股が13%、万泰銀の現株主の持ち株は7%へと減少する。

 万泰銀と中華開発金、新光金は、7日に金銭債権による現物出資を行う覚書を結んでいる。覚書の内容について、万泰銀行の施坤良副総経理は、「機密保持協定があり、明らかにできない」とした。金銭債権による現物出資では、債権をどれだけ割り引くかが正式契約に向けた交渉の焦点となる見通しだ。

 実際に覚書を結んだのは、万泰銀の転換社債、劣後債などを持つ系列の金融機関や証券会社。各社の債権額は中華開発工業銀行(転換社債31億2,500台湾元)、大華証券(劣後債31億2,500万元)、新光人寿(劣後債、7億元)、新光銀行(万泰銀の転換社債に連動するデリバティブ商品、31億2,500万元=中華開発工業銀が発行)。