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中国の電力供給制限拡大か、PVCの台塑・華夏に恩恵も


ニュース 石油・化学 作成日:2010年9月27日_記事番号:T00025515

中国の電力供給制限拡大か、PVCの台塑・華夏に恩恵も

 
 27日付工商時報によると、中国が「第11次五カ年計画(十一五)」(2006~10年)のエネルギー20%削減目標の達成に向け、電力供給量制限の対象地域を、カルシウムカーバイド法でポリ塩化ビニル(PVC)を生産する工場の集まる新疆ウイグル自治区、青海省、広西チワン族自治区まで拡大するとみられ、これによりPVCオファー価格が上昇し、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、華夏海湾塑膠(チャイナ・ゼネラル・プラスチックス)が恩恵を受けると予想されている。

 統計によると中国では、電力供給量制限や生産停止などの影響でカルシウムカーバイド法によるPVC生産量が6月以降3カ月連続で減少し、オファー価格は7.7%上昇している。

 中国でのカルシウムカーバイド法によるPVC生産のうち、寧夏回族自治区などが既に電力供給量制限の対象となっているが、これに新疆ウイグル自治区、青海省などが加わると全体の70〜80%を占めるため、制限の範囲が拡大すれば、さらに需給が逼迫(ひっぱく)する見通しだ。