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10年の中小企業向け融資残高、純増額で過去最高も


ニュース 金融 作成日:2010年9月28日_記事番号:T00025540

10年の中小企業向け融資残高、純増額で過去最高も

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)の最新統計によると、台湾域内の銀行による中小企業向け融資残高は、今年に入り8カ月連続で成長し、1~8月の累計で前年末比2,355億台湾元(約6,300億円)増え、過去6年で最高の純増額となっている。このペースを保てば通年では純増額が3,000億元に達し、過去最高を更新する可能性もある。金管会は「中小企業の資金需要が伸び、銀行資産がこれを支えられるのは、企業が景気を楽観していることの表れだ」と分析した。28日付工商時報が伝えた。

 金管会は今年の純増額を目標1,500億元と定めていたが、既に6月中に達成された。ただ、2008年に「18カ月で3,000億元」の目標を定めたが、金融危機でわずか323億元増にとどまった経緯から、不確定要素を懸念し今年の目標の上方修正は行われていない。過去5年の通年の純増額は、▽05年、2,825億元▽06年、2,102億元▽07年、2,599億元▽08年、1,327億元▽09年、667億元──だった。

 なお、銀行別で今年1~8月の純増額が大きく成長したのは▽第一銀行、639億元▽合作金庫銀行、214億元▽玉山商業銀行(Eサン・コマーシャル・バンク)、171億元▽台湾土地銀行、165億元▽台新銀行、133億元▽国泰世華銀行、129億元──などだった。