大手通信キャリア、台湾大哥大(タイワン・モバイル)は27日、精誠資訊(システックス)、明日工作室、折価王などのモバイル機器向けサービス業者や、台湾国際角川書店、今周刊、テレビショッピングチャンネル「momo購物台」などメディア業者と提携した、スマートフォン向けデジタルコンテンツ・プラットフォーム「MoFun」の立ち上げを発表した。28日付経済日報などが報じた。
「MoFun」はアンドロイド、iOS、ウインドウズモバイル、シンビアンのスマートフォン主要OSすべてに対応、50機種以上で利用することができる(台湾大哥大提供)
「MoFun」は専用アプリケーションを通してニュース、グルメ、ビジネス、ファッションなどの情報を提供する。「momo購物チャンネル」では毎日、限定の割引商品を紹介する。「MoFun」の利用は一部有料となるが、年内にユーザー10万件を目指し年末までは完全無料で提供する。
台湾大哥大の谷元宏・個人ユーザー事業群副執行長は、「付加価値サービスは、今年携帯電話によるインターネット接続が爆発的に広まる鍵となった」と話し、さらに来年もタブレット型パソコンの普及により、この傾向が強まるとの予測を示した。
同社の付加価値サービス事業の売上高は現在全体の15%を占めるが、来年は20〜30%まで拡大し、100億台湾元(約268億円)を突破するとの見通しも示した。