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新生高架路不正事件、市元幹部に拘置決定


ニュース 社会 作成日:2010年9月29日_記事番号:T00025560

新生高架路不正事件、市元幹部に拘置決定

 
 台北市で新生高架路補修工事をめぐる不正事件で、台北地方法院は28日、市工務局新建工程処(新工処)の黄錫薫・元処長と受注業者幹部の計2人に対する拘置を認める決定を下した。29日付中国時報が伝えた。

 検察は「黄元処長と別の市政府幹部が電子メールで受注業者の責任者と連絡を取り、新生高架路補修工事の予算価格を決定していた」と指摘した。これに対し、黄元処長は容疑を否認。価格決定への関与については、「分からない」「覚えていない」などという回答を繰り返した。

 同法院は「共犯や証人と口裏を合わせる恐れがある」などとして黄元処長らの拘置を決定した。

 黄元処長は拘置決定を不服として、弁護士を通じ抗告の手続きを取った。台北市政府は「本件は司法による捜査が進んでおり、市政府は司法を尊重し、検察による捜査にも協力したい」とコメントした。

 台北市長選が迫る中、検察は今回の事件に別の市政府幹部が関与していたことを示唆しており、捜査の行方は再選を目指す郝龍斌台北市長の選挙情勢にも大きな影響を与えそうだ。