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トランス脂肪酸2%以上の食品、台北市が販売禁止へ


ニュース 食品 作成日:2010年9月29日_記事番号:T00025574

トランス脂肪酸2%以上の食品、台北市が販売禁止へ

 
 郝龍斌台北市長は28日、トランス脂肪酸を全脂質の2%以上含む食品の販売を近く一律禁止する方針を打ち出した。市衛生局は規定以上のトランス脂肪酸を含む食品を販売していないことを示す「OKマーク」を小売店や飲食店に配布する構想だ。29日付自由時報が伝えた。

 トランス脂肪酸は、多量に摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるとされており、2003年以降、トランス脂肪酸含む食品を規制する国が増えている。

 行政院衛生署は現在、トランス脂肪酸の含有量を商品表示に明記するよう規定を設けているが、販売禁止規定はない。台北市は今回、販売規制を設けているデンマークの事例を参考にした。

 デンマークでは、2003年に食品中のトランス脂肪酸の量を全脂質の2%までとする行政命令を出し、04年から罰則規定を設けた。米ニューヨーク市は08年、市内の飲食店でトランス脂肪酸の使用を規制している。

 ただ、台北市の方針に対しては衛生署が「根拠が不明だ」と指摘するなど、中央政府との足並みはそろっておらず、曲折も予想される。