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PVC・PVDCラップ全面禁止へ、台塑などに影響も【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年9月29日_記事番号:T00025576

PVC・PVDCラップ全面禁止へ、台塑などに影響も【表】

 
 行政院環境保護署(環保署)は27日、ポリ塩化ビニル(PVC)とポリ塩化ビニリデン(PVDC)を素材とした食品包装用ラップの製造と輸入、販売を全面禁止する規定の草案を発表した。再利用が難しく、焼却過程で発生するダイオキシンによる環境汚染が懸念されるためで、今後各方面からの意見を集約して具体的な実施案をまとめ、2013年明けから施行したい考えだ。実施が決まれば、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、華夏海湾塑膠(チャイナ・ゼネラル・プラスチックス)などのPVC生産ラインや業績への影響が懸念される。29日付経済日報が伝えた。
 
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 食品包装用ラップに使われる素材には、▽ポリエチレン(PE)▽ポリメチルペンテン(PMP)▽PVC▽PDVC──などがあるが、PVCとPVDC製品が禁止されることでラップの使用量が年3,200トン、焼却炉での塩素処理量が同1,555トン削減できると環保署はみている。

 現在台湾で使用されるPVDCの多くは日本から輸入されているが、PVCはほとんどが台湾で生産されている。