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作成日:2010年9月29日_記事番号:T00025584
アップルが台湾を軽視?iPhone4純正ケース供給せず
アップルがスマートフォン「iPhone4」の受信感度問題の対策として購入者に配布している専用ケースの純正品が、台湾では入手できないことが分かり、ユーザーの不興を買っている。欧米や日本、香港では配布されているため、「台湾の消費者に対する差別的扱いであり受け入れ難い」(中華民国消費者文教基金会)などの批判が起きている。29日付蘋果日報が報じた。
ケースの無償配布を受けるには、iPhone4の購入後1カ月以内に専用アプリケーションをダウンロードして申し込むことが必要だが、台湾ではユーザーの登録IDからアプリケーションにアクセスできないことが判明。台湾では、域内大手携帯キャリアがiPhone4の購入者に供給する、質感の劣る非純正品しか入手できなくなっている。
これについて行政院消費者保護委員会(消保会)は、「確かに不公平で、キャリア各社はアップルから純正品を確保する責任がある」と指摘した。アップルは現時点で、台湾の消費者に純正ケースの供給を行わない理由について明確な説明を行っていない。
なお、アップルは受信感度問題は当初の想定よりも小さかったとして、9月末での配布打ち切りを決定している。台湾でもiPhone4は人気で、今月17日の発売以来、既に約5万台が売れている。