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セメント業界、中国製にAD税課徴要求へ【図】


ニュース その他製造 作成日:2010年9月30日_記事番号:T00025600

セメント業界、中国製にAD税課徴要求へ【図】

 
 中国製セメントが不当な低価格で台湾市場を侵食して地場メーカーに打撃を与えているとして、セメント業者8社で構成する台湾区水泥工業同業公会(TCMA)は、10月1日に財政部と経済部貿易調査委員会に対し、中国製への反ダンピング(AD)税課徴を要求することを決めた。30日付工商時報が報じた。
 
T000256001

 
 TCMAによると、中国製セメントの台湾輸出FOB価格は現在1トン当たり35〜36米ドル、クリンカーは32〜36米ドルだ。輸送料金や貨物税などを加えた場合、輸入業者の1トン当たりコストは1,900〜2,000台湾元(約5,100〜5,350円)に上るものの、台湾市場で1トン2,000元以下で販売できているため補助金を受けていることは明らかで、ダンピングの該当条件を満たすと主張している。

 台湾域内のセメント価格は、低価格輸入製品の攻勢に遭って、昨年の1トン2,500元から今年は約2,000元まで20%の下落しており、最大手台湾水泥(台湾セメント)の今年上半期の営業利益は1億4,000万元と、前年同期比で56%もの減少を記録した。