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作成日:2010年9月30日_記事番号:T00025609
EFUNのITOフィルム、生産能力で台湾最大手へ
光学フィルムの迎輝科技(EFUNテクノロジー)は、タッチパネル用ITO(酸化インジウムスズ)フィルムの月産能力が、2本目となる生産ラインが11月にも稼動すれば、合計20万平方メートル以上に達し、台湾最大手となる見通しだ。30日付電子時報が伝えた。
2本目のラインは現在設備搬入を進めており、10月にテスト生産、11月に稼働の予定。現在ITOフィルム事業が同社売上高に占める比率は1割程度だが、新ラインの量産後2割まで拡大し、成長をけん引するとみられている。
同社のITOフィルムは、主に台湾タッチパネルメーカーのハイエンド製品向けに出荷している。現在は供給がひっ迫した状態だが、生産能力増強を経て来年には韓国大手メーカーにも供給を開始する見込みだ。
ITOフィルムは、タッチパネルの応用先拡大が進むにつれ需要が増大しており、各社が競って市場に参入している。主なメーカーの月産能力は、▽嘉威光電(ガンマ・オプティカル)、10万~12万平方メートル(来年第1四半期予定)▽錸徳科技(ライテック)傘下の安可光電、12万平方メートル(同)▽卓韋光電(ジョイン・ウェル)、7万5,000平方メートル▽グンゼと華宏新技合弁の郡宏光電、5万平方メートル──となっている。