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高速道建設現場の高架橋崩壊、外国人労働者ら7人死亡


ニュース 社会 作成日:2010年10月1日_記事番号:T00025621

高速道建設現場の高架橋崩壊、外国人労働者ら7人死亡

 
 台中県と南投県を結ぶ水沙連高速公路(国道6号)の北山インターチェンジ・ランプウェイ建設工事現場(南投県国姓郷)で30日午後1時28分ごろ、作業台の大型高架橋が突然崩壊し、台湾人班長・荘永和さんとインドネシア人労働者6人の7人が約50メートルの高さから転落して死亡した。交通部国道新建工程局によると、コンクリート注入時に起きる振動が支柱に伝わり、バランスが崩れたことが崩壊につながったとみられるが、現在詳しい調査が行われている。1日付中国時報などが報じた。
 
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周辺住民は「地面が上下に揺れ、地震が起きたのかと思った」と事故のすさまじさを語った(30日=中央社)
 
 死者7人のほか、足場の下で作業をしていた台湾人労働者3人も、逃げる際に支柱などに当たり、頭部裂傷や両足骨折などの傷を負った。

 台湾大学地質系の林俊全教授は、同地域の地盤は固く安定しており、施工上のミスが原因となった可能性があると指摘した。また成功大学土木系の陳景文教授は、「国道6号の工事ではこれまでに9件の事故が発生して計17人が死亡しており、公共工事で事故が無くならないのは、罰則が十分でないためだ」と批判した。

 なお、今回事故が起きた工事を請け負っているのは国登営造で、協力企業は新鴻全営造となっているが、行政院労工委員会(労委会)によると、死亡した6人のインドネシア人労働者については労働許可申請が出されておらず、違法に雇用していた疑いがあるという。