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中銀が利上げ、実質マイナス金利を回避【図】


ニュース 金融 作成日:2010年10月1日_記事番号:T00025629

中銀が利上げ、実質マイナス金利を回避【図】

 
 中央銀行は9月30日の理事会で、主要政策金利を0.125ポイント引き上げ1.5%とした。また、担保付融通貸出金利、短期融通貸出金利も同じ幅で引き上げ、それぞれ1.875%、3.75%とした。利上げは今年2回目で、10月1日から実施する。1日付工商時報が伝えた。
 
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彭淮南・中央銀行総裁(右)。政策金利引き上げは、不動産バブルの懸念も背景にあるとみられる(1日=中央社)
 
 今回の利上げは、物価上昇率が預金金利を上回るいわゆる「実質マイナス金利」の状況を避けることが狙い。

 彭淮南・中銀総裁は「今年の消費者物価指数(CPI)上昇率は、行政院主計処の予測(1.23%)を下回るとみられるが、実質金利はゼロに極めて近づく。このため、中銀は金利上昇を主導する必要がある」と指摘した。

 政府系5大銀行の1年物定期預金金利(固定金利)は現在1.02%に設定されている。主計処が発表した1〜8月のCPI上昇率は前年同期比0.99%で、実質金利は0.03%まで低下していた。
 
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