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作成日:2007年9月11日_記事番号:T00002563
満席でも空席、空席でも満席?不思議な高鉄チケット
9月25日は中秋節(旧暦9月15日)。今年は22日~25日が4連休となるため、台湾各地で民族大移動の帰省ラッシュが予想される。
台湾高鉄は先週末から中秋節休暇期間中のチケット予約を開始しており、連休直前の21日午後と22日午前の下り列車、24日午後6時以降の上り列車はほぼ満席状態だ。
7日から高鉄チケットの予約サービスを開始したオンライントラベルサイトの易遊網(ezトラベル)では、10日正午までに1万枚以上が売れたという。出遅れた同業の燦星旅遊網(スタートラベル)は、10日正午からオンライン予約を開始し、手持ちの「保留チケット」は2,000枚に上ると大々的に宣伝。ところが、高鉄側は保留チケットの存在を否定。チケットは内密に個人や旅行社のために取り置きすることはないと強調した。
しかし、オンラインサイトで21日の空席状況を調べると、高鉄が満席と発表している午後6時以降の列車10本のうち、燦星旅遊網では9本に空席がある。一方、高鉄ではまだ空席のある正午以降の列車が易遊網ではすでに満席だ。
なぜこのような不思議な現象が起こるのか?実は、旅行社は事前に売れ筋の時間帯の団体チケットを購入し、消費者にばら売りしているのだ。従って高鉄で満席と表示されていても、旅行社のオンラインサイトで空席が残っていたり、逆に旅行社サイトで満席であっても、駅でチケットが買えることもあるわけだ。
目下、高鉄チケットの購入手段方法は、電話予約、旅行社サイトのオンライン予約、駅窓口の三つ。高鉄によるオンライン予約がまだできないことが、情報混乱の主な原因となっている。