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作成日:2010年10月1日_記事番号:T00025642
AUOの対中投資計画、「資金の動きに疑問」=投審会
液晶パネル大手、友達光電(AUO)の李焜耀董事長が先ごろメディアを通じ、中国での前工程7.5世代工場設置計画に対する経済部投資審議委員会(投審会)の審査スピードが遅すぎると不満を訴えたことについて、張銘斌・投審会報道官は、「これほど大規模な案件は扱ったことがないため」と語った上で、「AUOは財務状況が良くないにもかかわらず台湾から数百億台湾元(1元=約2.7円)もの資金を大陸(中国)に持ち出そうとしていることが最大の問題点となっている」と説明した。また、「政府の審査が李董事長の発言に影響を受けることはない」と強調した。1日付電子時報が報じた。
AUOが投審会に申請した計画によると、同社は中国での7.5世代工場設置に30億米ドルの資金を準備している。しかし審査の過程で投審会は、AUOが金融機関から数千億元の融資を受けていることを把握しており、張報道官は「安易に認可を下すことはできない」と語った。
さらに、液晶パネル業界大手のAUOが融資を受けた巨額の資金を中国へ送金すれば、金融機関やその他企業にも影響が及ぶため、行政院金融監督管理委員会(金管会)、中央銀行をメンバーに含む投審会委員会議に諮ったとしても、同意を得ることは困難と指摘した。