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馬総統、尖閣問題は「石油資源が原因」


ニュース 政治 作成日:2010年10月4日_記事番号:T00025652

馬総統、尖閣問題は「石油資源が原因」

 
 馬英九総統は3日、直轄市長選挙関連の行事で、沖縄県の尖閣諸島(台湾名・釣魚台)に対し、中台が領有権を主張していることについて、「領土と主権をめぐる対立ではあるが、真の原因は東海(東シナ海)に大量の石油が埋蔵されていることにある」と語った。4日付自由時報が伝えた。

 馬総統の発言は、主権問題に対する直接的な言及を避け、対立の背景にある資源問題に焦点を合わせた格好で、今後論議を呼びそうだ。

 馬総統は周辺国による条約で対立が解消された北海油田の例を挙げ、「欧州人は対立を解消したが、我々はまだ解決できておらず、争いが起きている」と指摘した。

 一方、尖閣諸島の領有権を主張する上での中国との関係について、馬英九政権は先週、中国と連携して日本に対抗しているのではないかとの一部の見方を否定。その上で「中華民国憲法によれば、中国大陸は我が国固有の領土であり、北京当局が釣魚台を中国固有の領土と主張することに関しては、異議を唱えることはできない」との立場を示した。

 しかし、こうした馬政権の立場は、中国の影響力拡大に危機感を強める日米とは一線を画する上、台湾内部では親中的と受け止められ反発を呼ぶ可能性がある。