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作成日:2010年10月4日_記事番号:T00025670
タッチパネル供給不足は来年も、タブレットPCが牽引
4日付経済日報によると、米アップルのタブレット型パソコン「iPad」やスマートフォン「iPhone」人気に加え、タブレットPCが各社から来年世界で50機種以上発売されるとみられるため、タッチパネルの供給不足は来年も続き、関連メーカーの生産能力は余力がない状態となりそうだ。
ガラスを使った静電容量方式タッチパネル世界最大手のTPKホールディング(宸鴻、英領ケイマン諸島登記・10月にも台湾上場予定)は、iPadやiPhone向けタッチパネルの最大の供給元だ。iPad向け出荷は上半期の月100万台に対し、下半期は月200万〜300万台の見込みだ。
TPKは、世界でも数少ないタッチセンサー生産能力のうち友達光電(AUO)傘下の達虹科技(CANDO)の第4.5世代ラインや、瀚宇彩晶(ハンスター)傘下の和鑫光電(シンテック・フォトロニック)の第5世代ラインをアップル用として押さえているため、他ブランドは来年の出荷への影響を懸念している。
一方、アップル向けタッチパネル供給の2番手、勝華科技(ウィンテック)は、9月に中国広東省東莞市での新生産ライン稼働に伴い、出荷量が拡大する見通しだ。証券会社は、同社の単月売上高が100億台湾元(約270億円)に達することもあり得ると予測した。