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大型石化業者、経済部が全面検査実施へ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年10月5日_記事番号:T00025686

大型石化業者、経済部が全面検査実施へ

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラントでの連続火災を受けて、経済部が提案していた大型石化業者の総点検計画「石化業工安督導委員会方案」に対し、行政院が近くゴーサインを出すとみられる。経済部はまず大手50社を選定し、1カ月に1社ずつ検査を実施する方針で、台プラ傘下の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)が最初の対象となる見通しだ。5日付経済日報などが報じた。

 経済部関係者によると「大型石化業者」とは、▽従業員200人以上▽資本金8,000万台湾元(約2億1,500万円)以上──の企業を指す。観測では第1弾の検査対象として、▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)▽台湾中油(中油)▽中美和石油化学(CAPCO)▽中国人造繊維(中繊)▽中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)▽中国合成橡膠(CSRC、中橡)▽台橡(TSRC)──などが挙がっている。

 なお、南亜塑膠工業(南亜プラスチック)嘉義工場での火災発生を受けて業界では、検査対象がプラスチック加工業者にも及ぶのではないかとの懸念が広がっているが、経済部関係者は「プラスチック加工工場の事故は、大型石化プラントに比べ影響の深刻度が低い」として対象に含めない方針を示した。