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イノテラは9月増収、DRAM業界唯一も


ニュース 電子 作成日:2010年10月5日_記事番号:T00025699

イノテラは9月増収、DRAM業界唯一も

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAM大手、南亜科技と華亜科技(イノテラ・メモリーズ)が4日発表した9月売上高は、南亜科技が前月比13%減の45億3,800万台湾元(約122億円)、イノテラが前月比12.2%増の35億9,800万元だった。DRAM価格の下落が続く中、50ナノメートル製造プロセスへの移行が完了したイノテラは、業界で唯一の増収となる可能性もある。5日付経済日報が伝えた。

 イノテラの第3四半期売上高は327億3,900万元で前期比11.48%減(前年同期比40%増)となったが、50ナノプロセスへの移行が進むとともに出荷量が増加、9月は6月以降で最高となった。10月は全生産ラインで50ナノプロセスが導入されるとともに、ウエハー投入枚数も9万枚から13万枚に拡大、出荷量も成長が続く見通しだ。

 南亜科技は、DRAM価格が15%下落したこと、および台湾元の対ドル相場が上昇している影響で50億元を割り込んだ。第3四半期通期では前期比5.1%減、前年比73.69%増の447億5,400万元だった。同社も50ナノへの移行を進めており、既に生産ラインの半数で移行を終えたという。

 なお第4四半期業績について証券会社は、価格下落と需要の弱まりで、2社とも黒字転換は難しいとの予測を示した。