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エイサー、ユーロ上昇で為替差益も【表】


ニュース 電子 作成日:2010年10月6日_記事番号:T00025731

エイサー、ユーロ上昇で為替差益も【表】

 
 台湾元の対米ドル相場の上昇で、海外市場での利益縮小が懸念される一方、ユーロ建て売上高が最大40%を占める宏碁(エイサー)は第3四半期、ユーロ反発による為替差益も期待できるもようだ。また、米ドル建てによる収入は売上高の20%にとどまるが、融資返済など支払いはすべて米ドル建てのため、米ドル下落は同社により有利な状況をもたらしているもようだ。6日付蘋果日報が伝えた。
 
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 エイサー主管は、「ユーロの対米ドル相場は6~7月の1ユーロ=1.22米ドルから、最近は1.37米ドルに上昇しているが、台湾元はこれに比べ安値で推移している」と指摘し、第3四半期はユーロ上昇による為替差益が計上できるとの見方を示した。

 同社はまた、為替リスクの分散の観点から、現在、全体の7%を占める人民元による売上高の増加を期待している。

 一方、華碩電脳(ASUS)は、米ドルによる融資返済などの支払いの比率は低く、台湾元の上昇による恩恵は少ないとの見方を示している。同社の連結売上高の通貨別構成比は、米ドル40%、ユーロ35%、人民元20~25%となっており、第3四半期はユーロと人民元の上昇で第2四半期よりも為替差損が縮小する見通しだ。