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中銀と金管会、為替投機防止で協力


ニュース 金融 作成日:2010年10月7日_記事番号:T00025741

中銀と金管会、為替投機防止で協力

 
 中央銀行と行政院金融監督管理委員会(金管会)はこのほど、為替投機を防止するため、金融検査を強化し、台湾への外貨送金後の資金用途、企業によるドル売買、銀行によるデリバティブ投資などについて監視を強化することを申し合わせた。7日付経済日報が伝えた。

 中銀は既に金融検査に着手。職員を市中銀行に派遣し、企業による外貨の大口売買、銀行によるデリバティブ金融商品取引などに関する監視を強めた。また、金管会は外資が株式投資目的で送金を行いながら、実際には為替投機に資金を投じていないかをチェックする。

 銀行業界関係者は「中銀の金融検査は銀行に対する抑止効果を生み、企業による為替投機は通常下火に向かう」と指摘した。

 金管会の統計によると、外資による資本収支は7月、8月が純流出だったのに対し、9月は23億5,100万米ドルの純流入に転じた。背景には世界的な量的緩和でだぶついた投機資金が台湾に流入していることがあるとみられる。