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国票金控の大都会人寿買収、金管会が申請却下


ニュース 金融 作成日:2010年10月7日_記事番号:T00025743

国票金控の大都会人寿買収、金管会が申請却下

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は6日、米メットライフ生命の台湾法人、大都会人寿保険に対する国票金融控股の買収申請を却下したと発表した。7日付経済日報が伝えた。

 金管会は国票金控が大都会人寿を長期にわたり経営する能力に疑義を呈した。金管会が外資系保険会社の台湾法人売却計画を却下するのは、南山人寿保険に続き2例目となる。今後はメットライフ生命が引き続き大都会人寿の経営に当たるのか、他の売却先を模索するのかが焦点となる。

 国票金控は今年4月、大都会人寿保険を1億1,250万米ドルで買収することでメットライフと合意した。しかし、国票金控の株主間に買収計画をめぐる意見対立があったため、同社が買収申請を金管会に行ったのは9月下旬だった。金管会はメットライフと国票金控が交わした売買契約が10月下旬に期限を迎えるのを前に申請却下を決定した。

 金管会は申請却下の理由として、▽大都市人寿の累積損失に対する合理的な説明がない▽国票金控が示した買収資金の財源、債務償還計画が健全経営を妨げる恐れがある▽国票金控が生命保険会社を経営するには専門能力や財務支援能力に疑義が残る▽国票金控の大株主間で買収計画に対する合意ができておらず、長期的な経営能力に疑義が残る──などの点を挙げた。