半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手2社の第3四半期連結売上高は、ボンディングプロセスで銅プロセスの比重が高い日月光半導体(ASE)が前期比10.9%増の514億8,900万台湾元(約1,400億円)と成長した一方、金プロセスを主力とする矽品精密工業(SPIL)は、金相場高騰の影響を受け163億元で同0.5%減となった。7日付経済日報が伝えた。
ASEの第3四半期の本業による売上高は340億1,500万元の前期比7.3%増で、例年のような2けた成長とはならなかったが、これについて同社は「上半期の受注が極めて好調だったため」と説明した。製品別需要について、パソコン向けはやや弱まったものの、通信向けやコンシューマー電子製品向けでは強かったと分析した。
9月売上高は本業が112億7,800万元で前月比2.2%減だったが、傘下の環隆電気(USI)が好調で、連結売上高は173億6,800万元で前月比0.88%減にとどまった。
一方、SPILは聯発科技(メディアテック)やエヌビディアなど顧客からの受注が予想を上回る減少となり、目標の5%成長を達成できなかった。9月連結売上高は52億1,600万元で前月比6.4%減、前年同月比16.4%減だった。証券会社によると同社は、第4四半期も金価格高騰が響き前期比4~6%減少するとの予測を示している。