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ユニクロフィーバー、在日留学生は「おかしい」


ニュース 社会 作成日:2010年10月8日_記事番号:T00025763

ユニクロフィーバー、在日留学生は「おかしい」

 
 統一阪急百貨店台北店に台湾1号店を出店したカジュアル衣料店「ユニクロ」は、オープン初日の7日、約7,000人の買い物客が店内で商品争奪戦を繰り広げる大フィーバーとなった。一番乗りとなった大学生は、開店10時間前の7日午前0時半から待っていたという。台中から来て、親せきの家に1泊して並んだ女性客もいた。

 この日、ユニクロは250人の従業員を動員し、最大600人の入店制限を行ったが、店内は買い物かごいっぱいに商品を購入する客で終日ごった返した。以前からのユニクロファンで、2万台湾元分の買い物をしたという40代の主婦は、「日本で買うより少々高くても、飛行機代を考えればお得」と戦利品の入った袋5つを抱えてご満悦。中には自身が入店できなかったため、入店できた友人に店舗の外からあれこれと買い物を指示する客も。

 低価格でシンプルなデザインを特徴とし、日本で人気のユニクロに、台湾進出を待ち望む声もあったのは事実だが、過剰ともいえるフィーバーぶりに、在日台湾人留学生らからは「日本ではごく普通のブランドなのに、台湾でこんなにブームになるなんておかしい」との声も出ている。ユニクロについて、在日3年の台湾人留学生、小薫さんは「節約のために買うという留学生が多く、中には、みんな持っているから外に着ていく勇気がない友達もいる」と語り、台湾でのフィーバーぶりに首をかしげているそうだ。

 これに対し、台湾のファッション誌「儂儂」の秦勝雄編集長は、「同じ価格帯の他社商品に比べ良質なことと、マーケティング戦略の成功」とユニクロ人気を分析。柏雲昌文化大学経済学科教授は「景気回復を反映して、消費力が戻った証拠」と指摘している。

 ユニクロには8日も初日と同様、多くの客が訪れたもようだ。ブームが一体いつまで続くかは分からないが、台湾でも「みんな持っているから外に着ていけない」というくらいにまで広まれば、自然と落ち着くに違いない。