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陳前総統またも保釈ならず、直轄市長選も拘置所で


ニュース 政治 作成日:2010年10月8日_記事番号:T00025766

陳前総統またも保釈ならず、直轄市長選も拘置所で

 
 台湾高等法院は7日、マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で公判中の前総統、陳水扁被告の拘置期間を、期限切れを迎える10月18日から12月17日までさらに2カ月間延長する決定を行った。8日付聯合報が報じた。

 陳被告と弁護団は、スイスの銀行口座に持つ不正蓄財が指摘されている約7億台湾元(約18億7,000万円)を台湾に送金する代わりに保釈を求めていたが、台湾高等法院は、検察の指定口座に戻された金額は捜査資料と300万米ドルの開きがあり、陳被告一家が海外に既に財産を有していないことの証明にはならないと指摘。このため、陳被告が出境した場合、台湾で重罰に直面するよりは海外での余裕ある生活を選ぶ可能性は高く、逃亡・証拠隠滅の恐れは依然強いため拘置期間を延長するとした。

 高等法院の今回の判断により、陳被告は11月27日の直轄市長選を土城看守所(台北県土城市)で過ごすことが決まり、民進党陣営にとっては国民党陣営によるネガティブキャンペーン、陳被告の放言によるトラブルを免れられる見通しとなった。