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馬総統、劉暁波氏の釈放呼び掛け


ニュース 政治 作成日:2010年10月11日_記事番号:T00025798

馬総統、劉暁波氏の釈放呼び掛け

 
 中国の反体制民主活動家で「国家政権転覆扇動罪」で服役中の劉暁波氏(54)が、中国人として初めてノーベル平和賞を受賞したことを受けて、馬英九総統は9日、中国当局に対し、劉氏の早期釈放を呼び掛けた。10日付中国時報などが報じた。

 馬総統は、言論の自由が現代社会の重要な基礎であることを認めるよう中国政府に要求。また、中国の指導者が近年、政治体制改革を進める考えを表明していることを評価した上で、「非常に重要な歴史的転換点であり、中国大陸が実践できれば中華民族に極めて重要な歴史的意義をもたらす」と指摘した。その上で、「劉氏が自由を獲得できれば、台湾人民は非常に高く評価すると思う」と語った。

 劉氏の受賞後、オバマ米国大統領をはじめ欧米の指導者たちが直ちに中国に劉氏釈放を求める声明を発表した一方、馬総統の表明は1日遅れた形となった。このため野党、民進党の蔡英文主席は「即座に釈放を求めなかったことに失望した。中国の人権、自由、民主は両岸(中台)の平和の最良の保証であり、これらがない限り平和は長続きしない」と語った。