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第4原発、来年の運転開始は絶望的に


ニュース 公益 作成日:2010年10月11日_記事番号:T00025799

第4原発、来年の運転開始は絶望的に

 
 台北県貢寮郷で建設中の第4原子力発電所は、来年中の運転開始が絶望的になった。行政院原子力委員会(原委会)が同原発1号機の制御室およびケーブルの敷設が設計と異なるとしてやり直しを求め、核燃料の装てんが早くとも来年3月以降となり、その後9~12カ月の試運転が必要なためだ。同原発は、呉敦義行政院長が、中華民国建国100周年の記念日に当たる来年10月10日までの電力供給開始を指示していた。原委会は、運転開始が12年8月にずれ込むとみている。11日付中国時報が伝えた。

 また当局関係者は、「国際慣例に従えば、核燃料装てんの3カ月前に世界原子力発電事業者協会(WANO)の安全評価に合格しなければならないが、台湾電力(台電)はWANO査察団の招へいを来年4月に予定しているため、装てんは早くても来年7月だ」と指摘した。

 第4原発は1980年の計画提出から、野党・民進党などの反対に遭い99年にようやく着工した。しかし民進党が政権を握った00年にいったん工事を停止、翌01年に工事を再開。再開当初は商用化の目標スケジュールを09年7月としていたが間に合わず、来年12月に延期。その後今年になって呉行政院長が前倒しを指示していた。