自動車大手、裕隆汽車の9月売上高は、自社ブランド「LUXGEN(納智捷)」の好調に支えられ、前年同月比109%増の34億3,500万台湾元(約91億5,000万円)となり、同月として過去5年で最高を記録した。第1〜第3四半期累計でも前年同期比71.46%増の236億510万元と大幅成長となった。9日付工商時報が伝えた。
同社三義工場(苗栗県)では、LUXGENのMPV(多目的車)とスポーツ多目的車(SUV)の2車種の受注が計1万3,000台を超えたため、9月は平日2時間の残業と週末の休日返上で生産台数を5,000台まで拡大したが、いまだ消化し切れておらず、10月はさらに5,500台まで増やす。
同じく裕隆集団傘下では、中華汽車工業の9月売上高が前年比21.08%増の27億6,800万元、今年累計で同23.81%増の237億5,800万元、裕隆日産汽車は9月が前年比43.37%増の25億6,100万元、今年累計が同40.82%増の207億2,200万元だった。
このほか、トヨタ自動車の台湾総代理、和泰汽車は9月、日本からの輸入車が完売した上、生産が追いつかず前年比2.63%減の40億8,900万元となった。今年累計では16.21%増の560億7,000万元。
三陽工業(SYM)は、韓国・現代自動車のSUV(スポーツ多目的車)「ix35」の好調で9月販売台数が大幅に成長し、売上高は前年比35.76%増の19億1,400万元となった。今年累計では同7.24%増の146億6,500万元。