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自動車・二輪車
作成日:2010年10月11日_記事番号:T00025814
「11年自動車市場は5%成長」、ECFA・景気好調で=和泰汽車
トヨタの台湾総代理、和泰汽車の蘇純興総経理は経済日報とのインタビューで、今年の自動車市場について「景気の好転、裕隆集団傘下の新ブランド『LUXGEN(納智捷)』の参入が刺激となり、予想以上に需要が高まった」と述べ、通年の市場規模は前年比3.7%成長の30万5,000台となるとの予測を示した。その上で来年の見通しについて、「海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)効果およびさらなる景気回復が見込めることから、今年比5%成長し32万台に達する可能性がある」と語った。11日付同紙が報じた。
和泰汽車は、トヨタの大規模リコール(回収・無償修理)問題を受け、台湾市場シェアが昨年の38%から今年5月には29%まで低下した。しかしリコールの影響は既に沈静化しており、現在3,000台の納車待ちが出る状況で、今年通年のシェアは33%となる見込みだ。
ECFA締結後の中国での展開については、中国のレクサス販売拠点を現在の4カ所から来年8カ所に倍増させる予定だと語った。また、中国向けの生産を支援するために国瑞汽車を利用することをトヨタ側と検討しているが、完成車両が依然ECFAのアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ)の対象に含まれていないため、今後の成り行きを見守っている状態だという。
円高によるコスト上昇については、最近、日本側と頻繁に話し合いの場を持っており、来年年初に3〜5%の値上げを実施する可能性が高いという。