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台湾元相場が31元割れ、2年2カ月ぶり


ニュース 金融 作成日:2010年10月12日_記事番号:T00025833

台湾元相場が31元割れ、2年2カ月ぶり

 
 11日の台湾元相場は、人民元の一段高を材料にアジア通貨が広く買われる展開を受け、1米ドル=30.998台湾元まで上昇して引けた。前日に比べ0.097元の台湾元高で、中央銀行が為替投機の防衛ラインとしてきた31元を割り込み、2年2カ月ぶりの高値を付けた。12日付経済日報が伝えた。

 11日には2億米ドル相当の資金が流入したもようだ。欧米の投機資金に加え、先週からは香港ドル建ての資金も大規模に流入しているという。

 市場関係者は、台湾元相場が31元を割り込んだことで、中銀は為替介入に本腰を入れるとみている。市場の焦点は、馬英九政権発足以来の最高値(30.219元)や30元の大台を割り込むかどうかに移った。なお、12日午前の終値は前日からさらに0.051元高くなって、1米ドル=30.947元となった。

 永豊金控の黄蔭基チーフエコノミストは「ホットマネーのアジアへの流入状況からみて、台湾元はさらに上昇するのではないか。ただ、台湾元相場が一気に30元割れに向かうかは、中銀の態度とホットマネーの流入量にかかっている」と指摘した。