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ウインドウズフォン7携帯、HTCが強化宣言


ニュース 電子 作成日:2010年10月12日_記事番号:T00025851

ウインドウズフォン7携帯、HTCが強化宣言

 
 宏達国際電子(HTC)は7日、マイクロソフト(MS)の新しい携帯電話向け基本ソフト(OS)「ウインドウズ・フォン7(WP7)」を搭載したスマートフォン第1弾となる5機種を発表した。世界各地の主要キャリア20社以上との提携により今月下旬から発売予定。同日、デル、サムスン電子、LGエレクトロニクスもWP7搭載携帯を発表したが、HTCが機種、提携先ともに最多で、同社が技術と戦略でリードしていることを証明した形だ。12日付経済日報などが報じた。
 
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マイクロソフト発表会のニューヨーク会場には、HTCの周永明CEO(左)も駆け付け、バルマーCEO(中)とともに発表会の舞台に上がった(HTC提供)
 
 HTCが今回発表したのは、▽HTC 7 Surround▽HTC 7 Mozart▽HTC 7 Trophy▽HTC 7 Pro▽HTC HD7──の「HTC7」シリーズ・ハイエンド5機種。提携キャリアについて同社は、ベライゾン・ワイヤレス、AT&T、T−モバイルUSA、スプリント・ネクステルの米4大キャリア、欧州ではオレンジ、O2、ドイツテレコム、アジアでも中華電信や台湾大哥大の台湾大手をはじめ、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドの主要キャリアと手を組み、14カ国20社以上、36のネットワークと協力することになると説明した。
 
 周永明HTC執行長(CEO)は、「過去2年間は、アンドロイド機種を主としてきたが、ウインドウズ機種を肯定する考えに変わりはなく、 今回の5機種発表はMSの新OSを全力で支持する姿勢を示す」と強調した。

 観測によると、HTCは第4四半期、マーケティング戦略の重心をWP7機種に移し、同機種の受注台数は同期少なくとも100万台と予想されている。これにより同社の第4四半期出荷台数は1,000万台に迫る見通しだ。
 
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「シェア1割で成功」=台湾業者
 
 ウインドウズOS搭載の携帯電話はかつて15〜20%のシェアを誇っていたが、今年第2四半期は5%まで落ち込んでいる。WP7に起死回生を賭けるMSは7日、スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)自らが参加したニューヨークをはじめ、パリ、ロンドン、フランクフルトの4都市で同時にWP7搭載機種の発表会を開催した。

 しかし11日付電子時報によると、台湾の携帯電話業界では、「WP7携帯は反撃のチャンスを既に逃した」との見方が大半を占めている。

 その理由としてある業界関係者は、WP7携帯のインターフェイスは1〜2年前から販売されているアップルのiPhoneやグーグルのアンドロイドOS搭載機種と大差なく、特に目立った特徴がないという点を挙げた。このため、「シェア10%を回復すれば成功と言え、iPhoneやアンドロイド携帯に追い付く可能性は低い」とみられている。

 またHTCが今回発表した5機種もハイエンド機種のみで、ミドル・ローエンド機種を欠いているため、自社製品同士でシェアを奪い合う可能性があるとの指摘も出ている。

【表】