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威致鋼鉄、「盤元」生産に参入


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年10月13日_記事番号:T00025865

威致鋼鉄、「盤元」生産に参入

 
 威致鋼鉄はこのほど、10億台湾元(約26億6,000万円)以上をかけ、「盤元」と呼ばれる直径13ミリメートル以上の棒鋼の生産ラインを新設する。年産能力は30万トンを計画しており、早ければ来年末にも生産に入る予定だ。盤元市場は、中国鋼鉄(CSC)と豊興鋼鉄に次いで域内3社目の参入で、競争が激化する可能性もある。13日付経済日報が伝えた。

 盤元は、工具やねじなど台湾でも盛んな産業に広く使われ、大きな需要がある原料だ。同社は盤元生産の設備導入に向け、新株1億株を発行し、8億5,000万元の資金調達を行う。

 郭世賢総経理によると、同社は製造工程の調整で、中炭素鋼ビレットやクロムモリブデン低合金鋼ビレットなどの鋼種を開発しており、圧延テストでも問題がなかったことで、盤元事業参入を決めたという。

 同社主要事業は製鋼が年産80万トン、鉄筋同60万トン。郭総経理は「将来的に鉄筋事業の比重を抑え、鉄筋と盤元を各30万トンとし、製鋼を90万トンとした上で、形鋼事業などにも参入する」との方針を示した。