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鴻海が受託生産価格を引き上げ、コスト上昇に対応


ニュース 電子 作成日:2010年10月13日_記事番号:T00025879

鴻海が受託生産価格を引き上げ、コスト上昇に対応

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)が、従業員の給与引き上げや、中国内陸部への工場移転、人民元高による生産コスト上昇を受けて、10月から受託生産の受注価格を引き上げを決め、既にアップル、ノキア、マイクロソフト、ソニーエリクソンなどの顧客がこれに応じたもようだ。シティグループ・グローバル・マーケッツの張凱偉アナリストが明らかにした。13日付工商時報が伝えたが、具体的な引き上げ幅は報じられていない。

 張アナリストはまた、鴻海は赤字受注を行っていたヒューレット・パッカード(HP)のノートパソコンやプリンター、ほとんど利益の出ていなかった宏碁電脳(エイサー)のデスクトップPCなどの受注比率を下げ、第4四半期の利益引き上げを図っていると指摘した。

 一方、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)は「受託メーカーの競争は激しく、受注価格引き上げは容易ではない」と、鴻海に追随しない考えを示した。同業の緯創資通(ウィストロン)、和碩聯合科技(ペガトロン)も同様の立場だ。