ニュース
石油・化学
作成日:2010年10月15日_記事番号:T00025927
汎用樹脂のアジア価格、10~65ドル上昇
汎用樹脂のアジア価格は、中国・国慶節(建国記念日)連休(10月1~7日)後の需要が順調に伸びていることから、今週は1トン当たり10~65米ドル上昇した。証券会社は、供給がひっ迫していることと、原油価格が高水準で推移していることから、今後も相場は上昇傾向が続き、関連企業の業績に貢献するとみている。15日付経済日報が伝えた。
上昇幅が最大なのは、冬季の農業用シート向け需要が拡大している直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)で、1トン当たり65米ドル上昇し、1,260米ドルとなった。低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)はそれぞれ50米ドル、25米ドル上昇。
ポリプロピレンとポリスチレン(PS)は、ともに48米ドル上昇の1,305米ドル。ポリ塩化ビニル(PVC)は10米ドル、ABS樹脂は40米ドル上昇した。アクリロニトリル(AN)は日本企業と中国企業の年次保守で供給がひっ迫、25米ドル上昇し2,020米ドルの高水準となっている。
なお、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の第1オレフィンプラント(OL1)は、行政院労工委員会・中区労働検査所(労検所)に再提出した再稼働申請が間もなく承認され、月末にも再稼動できる見通しだ。