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展訊が猛追、メディアテックのシェア大幅低下か


ニュース 電子 作成日:2010年10月15日_記事番号:T00025936

展訊が猛追、メディアテックのシェア大幅低下か

 
 中国の携帯電話端末用IC市場で、中国の展訊通信(スプレッドトラム)が急速にシェアを伸ばしており、台湾最大手の聯発科技(メディアテック)のシェアが現在の90%から70%前後に低下するとの見方が出ている。15日付電子時報が伝えた。

 展訊はこれまで、ICの生産委託先を確保できず、ウエハー確保量が四半期当たり4万〜5万枚にとどまっていたが、第4四半期に台湾積体電路製造(TSMC)へのウエハー生産委託を開始して以降、ウエハー確保量は同8万枚へと60%増加した。この結果、携帯電話端末用ICの生産能力は、第3四半期の3,600万〜3,800万個から第4四半期には5,000万〜6,000万個に拡大する見通しだ。

 これに対し、メディアテックは第4四半期に入り、TSMCへの発注を減らしており、IC生産量は第3四半期から7〜10%の減少が見込まれている。背景にはライバルの展訊が値引き競争を仕掛け、中国市場でシェアを15〜20%に拡大していることがあるとみられる。