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台プラ高雄仁武工場で汚染拡大、環境団体が操業停止要求


ニュース 石油・化学 作成日:2010年10月19日_記事番号:T00025986

台プラ高雄仁武工場で汚染拡大、環境団体が操業停止要求

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)仁武工場(高雄県仁武郷)の環境汚染問題で、環境団体の地球公民協会と高雄海洋科技大学の林啓璨教授は18日までに、工場周辺を流れる河川、後勁渓の水に含まれる有機塩素系化合物の濃度が上昇し続けていると指摘し、行政院環境保護署(環保署)に同工場の操業停止を命じるよう求めた。19日付自由時報が伝えた。

 今回の調査は、今年4月から9月にかけ、後勁渓の水質を追跡調査する方式で行われた。その結果、工場から100~200メートルの地点では、有機塩素系化合物の濃度が最大で地下水基準の7.35倍に達していることを確認した。

 同工場周辺の地下水や土壌からは、今年3月に発がん性物質の有機塩素系化合物「1,2-ジクロロエタン」が環境基準値の30万倍という高濃度で検出されている。
 地球公民協会は、高雄県政府に対しても、同工場の操業停止と検査実施、専門家グループによる会合の開催を求めた。

 工場側は「地下水の汚染源は既に対策を施しており、汚染が拡大するはずはない。11月15日までに汚染調査評価報告を提出する」と説明した。