ニュース 電子 作成日:2010年10月19日_記事番号:T00025997
鴻海科技集団(フォックスコン)傘下のコネクター大手、正イ精密工業(イは山の下に威、フォックスリンク)は18日、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と提携覚書(MOU)を結んだ。郭台強董事長は提携の詳細や投資額は今後さらに詰めるとしているが、ゲーム用デジタルコンテンツを提携分野としてフォックスリンクが投資主体となり、投資額は計20億台湾元(約52億6,000万円)が見込まれている。19日付工商時報などが報じた。
フォックスリンクはコネクター製造が本業のため、ゲーム用デジタルコンテンツでの提携とみられることが注目を集めており、提携を機にソフト関連事業に進出するものと観測されている。同社はマイクロソフト、アップルを主要顧客としており、今後ソニーとの提携が進むのかも関心を呼んでいる。 SCEとの提携について郭董事長は「政策に協力するものだ」とコメントし、台湾政府が間を取り持ったものとみられている。MOU締結も前経済部長の尹啓銘政務委員が立会人を務めた。
なお、SCEは今週20日に高雄軟体科技園区(高雄ソフトウエアテクノロジーパーク)で、プレイステーションのコンテンツの研究開発(R&D)、テストを行う「プレイステーション育成センター」の開幕式を予定している。
通年売上高、500億元突破へ
フォックスリンクは今年、「iPhone」「iPad」「iPod」などアップル製品の人気を追い風に2月以降売上高が伸び続け、1〜9月は前年同期比27.7%の295億4,000万台湾元(約777億円)となった。9月の売上高は過去最高の64億5,600万元。
同社は、10月は中国の国慶節(建国記念日)連休(10月1日〜7日)があったものの、顧客への出荷には影響は出ていないと説明している。証券会社は第4四半期の展望について、10月売上高は9月の水準を維持、11月、12月は微減となると予想している。今年は郭董事長が従来から目標としていた通年売上高500億元を、初めて突破できるとみられている。
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