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従業員に男の子ばかり誕生、台中県みそ工場の謎


ニュース 社会 作成日:2010年10月20日_記事番号:T00026000

従業員に男の子ばかり誕生、台中県みそ工場の謎

 
 台中県豊原市の味栄食品は、男性従業員に男の子ばかり生まれるという不思議な有機みそメーカーだ。

 同社はもともと精米場だったが、のちにしょうゆや漬け物、みそなどの加工食品の製造に転換。10年ほど前からは健康食品ブームに乗って有機みその製造を行っている。

 社長の許宗琳さんには4人の息子と、8人の孫がいる。孫のうち2人は女の子だが、4人の息子
が同社で働くようになってから生まれた子どもは6人全員が男の子。

 このほか仕事で各種のみそを試食し続ける日々を送る業務部経理、瘳光達さんの2人の子どもをはじめ、過去10年以上にわたり、45人の従業員のうち20人以上の男性従業員に、例外なく男の子が生まれ続けている。

 「味栄で働けば必ず男の子が生まれる」と有名になり、数年前うわさを聞いて「男の子が欲しい」と同社に就職した男性に本当に男児が授かり、評判はますます広く知れわたることになった。

 この工場でみその発酵と包装を担当する従業員は、味見のために1日3回は試食をする。さらに昼食にも毎日みそ汁が提供されており、おかわりも自由だ。このため従業員の間では「みそ尽くし」の生活が男の子誕生の原因ではないか、とささやかれている。

 一般に男女の産み分けでは、夫は酸性食品、妻はアルカリ性食品を多く摂取することで、男児が生まれやすくなるとされる。大豆を主原料とするみそは、タンパク質やアミノ酸、イソフラボンなどを含む栄養価の高い中性食品。従業員はこれを毎日摂取することによって、体質が改善されたということだろうか。

 中国医薬大学付設医院生殖医学センターの張宏吉主任は、「同社の現象は非常に珍しい」と語りながらも「みそで男児が生まれやすくなるということに科学的な根拠はなく、偶然としかいえない」とコメントしているが…。 

 ちなみに、同社は今年末に工場見学ができる「みそ醸造文化館」を設置する計画だが、従業員からは「『鉄男館(絶対に男が生まれる館)』と改名すれば?」などとジョークも飛び出しているそうだ。