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作成日:2010年10月20日_記事番号:T00026018
クアンタの11年分ノート受注、富士通とASUSから800万台
ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)はこのほど、外部生産委託を拡大する富士通、委託先の分散を進める華碩電脳(ASUS)から新規受注を獲得し、2011年の出荷予測が800万台上積みされたと、マッコーリーキャピタル証券台湾区研究部の張博淇主管が19日語った。800万台はクアンタの今年の出荷予測の15%に相当する規模で、ヒューレット・パッカード(HP)からの来年分受注の減少を多少補う見込みだ。20日付工商時報が伝えた。
張主管によると、富士通は円高の影響で、外部生産委託比率を現在の30%から今後50%以上に引き上げる予定だ。ASUSは、一部製品の委託先を、傘下の和碩聯合科技(ペガトロン)から鴻海精密工業に切り替えたが効果が上がらず、クアンタに再度切り替えるとみている。年内に出荷開始予定で、ASUSのノートPCに占めるクアンタ製の割合は第4四半期5~10%、来年は30%まで高まる見込みだ。
またクアンタは、アップルの超薄型ノートPC「MacBook Air(マックブック・エア)」の最新機種を独占受注するなどで、今年はノートPC出荷全体の18~20%をアップル製品の受託生産が占め、来年は23~25%に上昇するとの予測も示した。