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TSMCとUMC、元高も受託価格は値上げせず


ニュース 電子 作成日:2010年10月20日_記事番号:T00026027

TSMCとUMC、元高も受託価格は値上げせず

 
 台湾元高が続く中、ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)、聯華電子(UMC)の2社は、業績に対する一定程度のマイナス影響はあるとの認識ながら、受託生産価格の値上げは行わない方針だ。20日付電子時報が伝えた。

 TSMCの孫又文・企業情報所所長は、「当社は以前からナチュラルヘッジを採用している。世界各国に顧客を擁するため、売掛金はほぼすべて米ドル建てだが、付加価値の高いサービスを提供しているため、顧客企業の当社との提携意欲が為替変動によって左右されることはない」と指摘した。一部の設備調達資金は日本円やユーロ建てであるものの、規模が大きくないため影響は小さいとみている。

 UMCの劉啓東財務長は、「元が1%上昇すると、粗利益率が0.5%下落する」と語る。ただし同社も、ナチュラルヘッジを採用しており、受託生産価格の引き上げは行わず、また競争力にも影響は出ないとみている。