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海外投機資金は3700億元、引き揚げを指導


ニュース 金融 作成日:2010年10月21日_記事番号:T00026037

海外投機資金は3700億元、引き揚げを指導

 
 彭淮南中央銀行総裁は20日、海外から台湾の金融市場に流入した投機的資金が3,700億台湾元(約9,740億円)に上るとの統計を示し、道徳的な観点から株式市場への投資を促すとともに、投資を行わない場合には投機資金を引き揚げるよう指導する考えを明らかにした。

 彭総裁は立法院財政委員会で、台湾に流入した外資のうち、株式市場に投資されていない資金は5,200億元で、うち2,500億元は公債に投資され、残る2,700億元のうち2,100億元が台湾元建て口座に、600億元は信用取引の保証金として、それぞれ預けられていると指摘した。

 その上で、台湾元建て口座にある2,100億元のうち、1,500億元は合理的な運転資金とみられるため、残る600億元に信用取引の保証金と公債購入分を加えた3,700億元が投資目的不明の投機的資金に該当するとした。

 外資は最近、信用取引時の保証金を投機資金持ち込みの隠れみのとしてきたため、中銀は最近、行政院金融監督管理委員会(金管会)と協力し、保証金を米ドル建てに限定する政策を取った。この結果、保証金残高は1,200億元から600億元に減少した。