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紡織業界、元高で輸出量激減


ニュース その他製造 作成日:2010年10月21日_記事番号:T00026040

紡織業界、元高で輸出量激減

 
 台湾元高が続く中、生地製造や繊維染色などの紡織業界が打撃を受けている。業界団体、台湾区絲織工業同業公会の葉乙昌総幹事は「10月の輸出量は9月の半分になる見通し」と危機感をあらわにした。21日付工商時報が伝えた。

 葉総幹事は、紡織業者の9割は輸出中心のため、元高により第4四半期の輸出量は深刻な落ち込みを見せると懸念している。なお、台湾紡織業界の輸出総額は例年約120億米ドルで、そのうち布製品が60〜70%を占める。

 一方で、元高で原料輸入額が低下する恩恵に預かる業者もある。力麗集団(LEALEA)傘下のナイロン大手、力鵬企業は、製品を主に中国へ輸出しているものの、原料のカプロラクタム(CPL)を米ドル建てで輸入しているため相殺され、為替差損は出ない見通しだ。