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水晶部品のTXC、LED基板に大規模参入


ニュース 電子 作成日:2010年10月22日_記事番号:T00026086

水晶部品のTXC、LED基板に大規模参入

 
 22日付電子時報によると、水晶部品最大手の台湾晶技(TXC)が発光ダイオード(LED)分野への大規模な参入を計画しているもようだ。購入当初は既存事業の生産能力拡充が目的とみられていた桃園県平鎮の工場で、2011年2月からサファイアインゴットの生産、スライス、基板加工を開始する計画で、その後1年でインゴット引上炉を100台に拡充するという。これに対してTXCは、「確かにLED分野への参入は計画しているが、規模や生産開始時期などは未定」とコメントしている。

 TXCは平鎮工場に、3億台湾元(約8億円)を投じてまず10台のインゴット引上炉を設置する予定とされ、今年末にも搬入が見込まれる。

 引上炉の容量は85キログラムのものが主体となるとされており、LED業界関係者によると、直径4、6インチのインゴットの生産が中心になるとみられる。同クラスの装置を導入する台湾メーカーは3社もなく、TXCは有力な新規参入メーカーとなりそうだ。

 今後TXCはLED用サファイヤ基板大手の米ルビコンやロシア・モノクリスタルに挑戦する構えとされる。水晶部品の加工はLED分野よりも厳密さが要求されるため、TXCの大規模な参入は世界のLED産業に大きな衝撃をもたらすとみられる。