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金融業の中国進出追加緩和、12年目標に


ニュース 金融 作成日:2010年10月25日_記事番号:T00026096

金融業の中国進出追加緩和、12年目標に

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は、2012年をめどとした金融業の中国進出規制の追加緩和に向け、交渉を進めるようだ。25日付工商時報が伝えた。

 中台は海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の発効から半年後に追加の市場開放に向けた第2段階の交渉に入る方針で、金管会は第2段階のECFA発効時期を見据え、12年の追加開放を目指す方針を固めた。

 銀行分野では、人民元業務への全面的な参入を求めていく構えだ。台湾の銀行6行は中国での支店開設が認可され、今年末から来年初めにかけ営業を開始する予定で、1年後の黒字経営を条件に、人民元業務への一部参入が認められることになっている。ただ、1年後の時点で人民元業務の対象は台湾企業に限られ、3年後まで人民元業務への全面的参入は認められていない。また、台湾側は中国の銀行への出資上限も現在の20%から50%に緩和することも求めていく。

 保険分野では台湾側の出資上限を50%以上に引き上げることや、合弁相手を1社に限定せず、複数社との合弁を可能にすることが交渉課題となる。

 このほか、証券会社に関しては、独資で全面的な証券業務への参入を求めていく構えだ。