ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

低料金ホテル物件の売買が活発化、中国人観光客がターゲット


ニュース 商業・サービス 作成日:2010年10月25日_記事番号:T00026099

低料金ホテル物件の売買が活発化、中国人観光客がターゲット

 
 急増する中国人観光客による商機を狙い、今年に入ってから1泊2,000台湾元(約5,300円)程度の低料金ホテルの新設や、投資を目的とした物件の取引が増加している。また、これから取引される物件も合わせると、10件以上に上るもようだ。25日付工商時報が伝えた。

 皇家四季酒店(ロイヤルシーズン・ホテル)は5月、台北市忠孝東路五段の天勝商務楼を6億8,000万元で買収、6月には宝慶路の土地を同地区の過去最高となる18億2,300万元で落札していた。最近では、インドネシアで事業展開する台湾人企業家、宋良浩氏が9月に台北統一大飯店(ユニティホテル・タイペイ、中山区)を6億元で買収したほか、シービー・リチャードエリス(CBRE)が同月、上海錦江国際酒店(集団)台湾市場での提携するパートナー企業選定を行うと発表した。

 商用不動産を扱う欣元商仲によると、晶華国際酒店(フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ)集団の「捷絲旅(Just Sleep)」や福泰連鎖飯店集団(フォルテホテル&リゾート)の「福泰桔子商旅(フォルテ・オレンジビジネスホテル)」などのリーズナブルな価格帯の低料金ホテルは今年、稼働率が9割以上となっている。同社はまた、台湾ホテル業界の現在の客室数ならば年間500万人程度の中国人観光客に対応できるが、自由旅行の解禁による年間50万人のペースで増加すれば、600万人を突破した時点で供給不足となるとの見通しを示した。