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石化産業の拡大断念へ、国光2期中止か


ニュース 石油・化学 作成日:2010年10月25日_記事番号:T00026101

石化産業の拡大断念へ、国光2期中止か

 
 経済部は石油化学産業の政策見直しを盛り込んだ政策評価報告書を12月にも行政院環境保護署に提出する。内容はエチレンの生産能力目標を約500万トンまで引き下げることが柱となる見通しだ。環境意識が高まる中、政府は石油化学産業の拡大を事実上断念する形となり、国光石化科技(KPTC)が彰化県大城郷に計画している大型石油化学プラント(通称・八軽)の第2期拡張計画は中止される公算が高まった。23日付聯合報が伝えた。

 政府は当初、国光石化2期と台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(六軽)第5期拡張計画の完成で、エチレンの生産能力を2012年の段階で659万トン、自給率を93%にまで引き上げることを目標に掲げてきた。しかし、環境影響評価手続きの難航や石化プラントでの相次ぐ事故発生などで、石化産業全体に対する風当たりが強まり、政府は政策修正を余儀なくされた。

 石化産業の台湾での生産拡大は壁に直面した格好で、業界では再び中国での投資を拡大する動きが強まりそうだ。