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台朔汽車、乗用車生産から撤退へ


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2007年9月12日_記事番号:T00002613

台朔汽車、乗用車生産から撤退へ

 
 台湾プラスチックグループの自動車メーカー、台朔汽車(フォルモサ・オートモービル)は新規モデルを投入するめどが立たなくなり、独自ブランド「フォルモサ」による乗用車生産から撤退することとなった。DAFトラックの組み立て生産と、チェコのスコダ車の輸入業務は継続する。12日付経済日報が伝えた。

 台朔汽車は1998年に設立され、これまでに「マグナス(台朔1号)」「マティス(台朔2号)」の2モデルを発売した。しかし、2モデルは来年実施される第4期環境保護法規認証に合格していない上、韓国GM大宇からの新モデル導入交渉も難航しており、このままでは乗用車生産を中止せざるを得ない状況だ。在庫車両は8月末に売り切れた。

 02年の発売以来の販売台数は2万9,500台で、毎年平均6,000台と振るわなかった。財務危機を打開するため、同社は昨年6億台湾元(約20億6,000万円)の増資を行ったほか、黒字経営の台塑貨運を傘下に収め、起死回生の機会を狙ってきた。

 同社は引き続き、GM大宇と後継車種「マティス」の生産権獲得に向けた交渉を続ける方針だ。仮に現行モデルの生産が中止されても、今後10年以内は部品供給を維持するとしている。
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