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中石化が218億元融資契約、CPL・AN増強へ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年10月26日_記事番号:T00026139

中石化が218億元融資契約、CPL・AN増強へ

 
 石油化学大手、中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)は25日、過去5年で業界最高額となる218億台湾元(約570億円)の協調融資(シンジケートローン)契約を締結した。プラスチック、紡織の原料、カプロラクタム(CPL)とアクリロニトリル(AN)の生産能力増強に主に充てる計画だ。26日付経済日報が伝えた。

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馮亨・中石化董事長(中)は協調融資契約セレモニーで、「カプロラクタムとアクリロニトリルの需給バランスは良好で、来年の業績も今年と同水準の好調を維持する」と楽観見通しを示した(25日=中央社)
 
 中石化は調達資金を見込み、台湾で同社だけが生産するカプロラクタムの年産能力を高雄市小港工場(年産17万5,000トン)で2万トン増強しているほか、苗栗県頭份工場(同10万トン)で来年末に生産ライン1本を新設し、2012年稼働で20万トンに倍増させる計画だ。また、アクリロニトリルは年産23万5,000万トンへと、今年末から来年初めにかけ4万5,000トン増強する予定だ。今回の生産能力拡充で、今年の売上高の35%に相当する122億元の貢献が見込めると証券会社は予測した。

 今回の協調融資は、兆豊国際商業銀行や台湾銀行など5行が幹事となり、金融機関計21社が参加、中石化の調達予定額215億元を大きく上回る263億元までの融資が認められ、協議を経て218億元での契約締結となった。