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銀行のストレステスト、全行が合格


ニュース 金融 作成日:2010年10月27日_記事番号:T00026151

銀行のストレステスト、全行が合格

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は26日、市中銀行に対するストレステスト(健全性審査)を行った結果、いずれも問題がなかったことを明らかにした。27日付経済日報が伝えた。

 今年のストレステストは、2つの仮定に従って実施され、経済が1.4%のマイナス成長、失業率が6.08%、住宅価格が10%下落するという仮定下では、自己資本比率と中核的自己資本(ティア1)比率がそれぞれ平均11.07%、8.54%だった。また、経済が2.73%のマイナス成長、失業率が7.39%、住宅価格が20%下落するというより厳しい仮定下では、それぞれ9.49%、6.96%という結果が出た。

 銀行は来年以降、各行が独自の手法によるストレステストを行い、9月に結果を金管会に報告することが義務付けられる。また、ストレステストの結果はウェブサイトで公開され、不合格となった銀行は増資計画を明示しなければならない。

 金管会関係者は、「今年は金管会がテスト課題を出す『模擬テスト』だったが、(来年以降は)バーゼル協定による指針に従い、各行が自らストレステストの内容を考え、金管会は内容が合理的なものかどうか監督することになる」と説明した。ストレステストの内容は、例えば個人向けローンの比率が高い銀行の場合、失業率の状況を重視するなど、各行は業務実態に即して、内容を設定する必要がある。